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未来へ踏み出す時が玄米デカフェきた ~ CFO候補者の募集にあたって~

Part.2MNHの未来を創る
さて、これを読んでいる方ならご存知だと思うが、
会社の成長のためには「人(人的資源)」「もの(商品)」「金(資金)」が不可欠だ。
MNHは前述の通り、これまで16年かけて商品のラインナップ(「もの」)を築いてきた。
それを活かそうとする「アイデア」も、我々にすでにある。
今必要となってくるのは「人」と「金」なのだ。
前置きが長くなったが、以上のような経緯から、
今後の資本政策を考えてもらうCFO候補者の募集をするに至った。
MNHの考える「財務」とは何か?
MNHの考える「財務」の役割について、改めて共有したい。
玄米デカフェは、社会性・持続可能性・革新性の観点から、
成長市場が見えてきた。
この流れにのり、中長期的には、
MNHは「上場」をめざしていきたいと考えている。
しかしながら、ソーシャルビジネスの企業が上場をめざすことは、容易ではない。
利益の追求を最優先にしない特性上、
投資側からの関心が得られにくいからだ。
そうはいっても、我々の事業の目的(社会課題の解決)への
理解がないパートナーとの連携は難しいだろう。
よって、企業、金融機関、投資家などそれぞれの立場を鑑み、
「いかに当社の事業の意義を理解してもらうか」を考えていくことが、
一番の仕事となるだろう。
また、成長過程で必要となる資金の調達も、重要な仕事である。
例えば目下の課題は、玄米デカフェを作る現場の、生産能力の向上だ。
現在ある庄内の1工房では到底足りないため、すでに移転の計画が進行している。
新しい工場を建設するにあたっては、当然相応の資金が必要だ。
以上のことから、財務担当は非常に重要な役割であり、
私の右腕的な存在になると思っている。
成長の過程を楽しみながら、未来を考える
これをご覧になっている方のキャリア観とはどのようなものだろうか、
と想いを馳せると、あえてお伝えしておきたいことがある。
まず今の世の中において、独立志向が高い若者たちの間では、
いくつかキャリアの王道がある。
その代表が、コンサルティング会社で経験を積んだり、
リクルートのような独立することを奨励するような会社で経験したりして、
起業するというもの。確かに起業のノウハウを学んだり企画力を磨いたり、
人脈を築いたりするのには、有利な道ではあるのだろう。
かたや、(経理などの)バックオフィスで働いている方はどうだろうか?
もしかしたら、自分はアイデアや企画を考えたこともないし、会社(の事業など)を
創ることには参画できない、と捉えている方もいらっしゃるのではないか。
しかしながら、MNHという組織での「財務」は違うと思っている。
前提として、大企業がさらなる成長のために行うような財政政策ではない。
今から成長ステージに向かおうとしている「シード期」における業務だ。
すなわち、これから芽が出て、茎が伸びていき、大きい花を咲かせる。
その成長過程における政策を立案する仕事だ。
よって、今求めているのは、一緒に「MNHの未来を創っていく」人材なのである。
だからこそ、私たちのビジョンに共感し、
それに向かって成長していく過程を楽しめるような方が、望ましいと思っている。